国際歯科学会(1)
先日、富山県で開催された歯科系の国際学会のレポートです。
長いため、数回に分けての投稿となりますが、お付き合いください。
今回与えられたお題は
1.「3:1」サイズのスライドを投影する環境
2. これを最小限の費用で実現する手法
の2点。
今回の案件の分野では、パノラマ撮影した口腔写真の投影に適した「3:1」サイズで
スライドを作成することが主流であるとのこと。
同時に、「前回の開催地(海外)の講演会場と同様の講演環境を整えたい」との
ご要望を大会長よりいただきました。
そこで、想定したプランとしては、
1) スーパーワイドスクリーンを設置
2) プロジェクターを2台(または3台)設置
3) “E2” “Encore”などの特殊な映像機器で画面を合成
4) 講師の氏名や演題名などの情報もこの画面に表示
5) 講演データほかすべての情報を一画面に集約
というものでした。
しかしながら、ここで問題が2つ生じていました。
まず、スクリーンです。
全国の映像業者の在庫を確認したのですが、仮設用途のスクリーンとなると、
「3:1」という画面比率のものは存在しないのです。
この結果、この比率に最も近く、今回の会場に設置できうる最大のスクリーン
(幅10m×高さ3.8m)ご用意することとなりました。
最も問題になったのは、映像機材でした。
”E2”や”Encore”といった機材の利用料金は、通常の映像切替器に比べ
1桁(1割ではなく1桁!)高く、プロジェクターの利用料金も台数分発生します。
どう考えても「費用」の課題はクリアできそうにありません。
個人的には採算を度外視して高額な機材を準備したかったのですが、
「スクリーン1面に対してプロジェクター1台での投影」という最もシンプルな
機材構成に落ち着くこととなりました。
(続く)